NAZE事務局スタッフ「リレーコラム」:No39
○第39回目は、地域連携コーディネーター:福島忠男が担当します。
「これから?」
・昨年の秋、ある企業の社長と会った時、今までは社員に任せていれば会社が回っていたので社長の出番はあまり無かったが、これからが俺の出番だ、会社の方向をしっかりと見定めて行くしかない、ということを言っておられたことが未だに頭にこびりついている。
・2月に入って俄に景況の悪さが目立ってきた。朝の出勤時にいつもの道路を走るのであるが、道路から見える企業でいつも満杯になっていた従業員駐車場に車のないことが多くなってきた。週1日以上の一時帰休をしている企業が急激に増えてきたようである。
そして、夕方は5時を過ぎるとほとんどの工場の電気が消えている。大変なことである。自分の経験では30数年前を含めて、不況時に一時帰休などを経験している。その時は当然給料カットもあった。
・その時何をしたか。確か、出羽米沢藩主、上杉鷹山の言葉であったと思うが、『入るを計って出るを制する』という言葉がある。家庭でも、会社でも極力支出を少なくする算段をした。家庭では、不要不急なモノは極力買わないで我慢した。
・会社では、経費の洗い出し・見直し・削減の他、それまでは忙しくて手の回らなかった社内の問題点の洗い出しである。まず5S活動としてよく知られている現場の在庫品・仕掛品・作業机、書類の整理整頓、機械装置の清掃・精度点検・安全確認による不具合機械のオーバーホール、などを行った。さらに、自社のコア技術と技能の洗い出しと、OJTによる技能伝承、作業標準化、生産方法の洗い出しと改善(工程改善)、測定機器類の洗い出しと精度点検、設計標準化など、普段なかなかできなかったことを実施した。更に、これからの飯の種になる新商品の開発にも力を入れた。
・でも、今回の景況悪化は今までと違い全世界が消費減退、日本の輸出激減という状況であるから今までのようなやり方でこの不況から脱出可能だろうか。
・この急激な受注減少は今までの考え方が通用しないという声を聞くが、多くの不採算企業を立ち直らせた日本電産の永守社長(以前数回あったことがある)は3Q(社員、会社、製品)による全社の一体感の醸成、6S(整理、整頓、清潔、清掃、作法、しつけ)による改善活動が大事であると言っている。そして、今大事なことはこれからの飯の種をどうやって力をつけるかだと思う。それには新技術の吸収、新商品の開発でしょう。
・NICOの「ゆめ・わざ・ものづくり支援事業」、長岡市の「フロンティアチャレンジ事業」など様々な補助金制度を積極的に活用すると同時に、3大学1高専との連携を深めて、これからの新技術、新商品開発にも支援してゆきたい。
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※諸先輩方が声を揃えて、「かつて経験したことがない」と言われる今回の世界同時大不況。まだまだ先行きは見えない状況が続きますが、こうしたなかでこそ、次代を見据えた取り組みが企業経営でも大切なのではないでしょうか。「平成の米百表の精神」でNAZEも頑張りたいと思います。
※次回3/4号は、地域連携コーディネーター:岸本洋子が担当します。・・・ No40を見る
