NAZE事務局スタッフ「リレーコラム」:No21
○第21回目は、地域連携コーディネーター岸本洋子が担当します。
「初めての県外企業見学会を終えて」
・6月12日(木)にNAZEとしては初の県外企業見学会を開催しました。日帰りにも関わらず、長野県企業2社をそれぞれ2時間づつかけて、じっくりと見学・意見交換し、長岡到着後(夜8:30)は恒例の情報交換会まで敢行するという強行スケジュール。 参加された皆様、大変お疲れ様でした。
・今回見学した「日精樹脂工業㈱」様、「㈱竹内製作所」様の2社について個人的に印象に残ったことをご紹介したいと思います。
・まず、日精樹脂工業㈱ 様。射出成形機、国内シェアNo.1のトップメーカーです。創業者の青木固(「かたし」とお読みするそうです。名前と業種がリンクしていて不思議!)初代会長の強い意志をしっかりと現在も受け継いでいる社風が印象的でした。
・旧満州から引き揚げた頃、青木会長は手作業で作っていた靴ベラをもっと早く大量に作りたい、と思っていらっしゃいました。ところが、まわりにいい装置がなかったので、独自のアイディアで自社用の成形機を作ったところ、口コミで反響が広がり、そこから射出成形機の製作が始まったそうです。
・他の射出成形機の会社は皆アメリカと共同開発していましたが、青木会長だけが独自のアイディアで開発を続け、先進技術を製品化してきたそうです(青木会長だけの特許がナント932件も!)。 「日本一精密な機械を作るんだ!」「マイナスの発明:簡素化し性能を上 げる」「俺がやらねば誰がやる!」という強い思いで独自の技術をずっと開発し続けてきたからこそ、ニッチな分野で400億円もの売り上げを誇る会社にまで成長されたのでしょう。
・次に、㈱竹内製作所様ですが、こちらは欧米での販売実績が高い建設機械のトップメーカーで、大手企業とのOEMから脱却、自社製品の海外進出に成功した会社です。
竹内明雄社長は29歳の時に自動車部品メーカーから独立後、最初は大手企業とのOEMで建機を作っていました。しかし「何がなんでも自社製品を作りたい!」という強い思いから、ミニショベルの開発に着手し部品作りからスタートします。常に挑戦・開発し続けながら、自社製品「TAKEUCHI」ブランドが立ち上がりました。
・自社製品を販売できる無限大の顧客マーケット先として海外に進出しますが、当初アメリカでは「ミニショベルはおもちゃだ」と馬鹿にされ、全く相手にされなかったそうです。それでも、竹内社長は諦めずにデモや試乗の機会を増やし、地道に評価をあげてきました。
そこで、竹内社長は実感します。「パイオニア精神」と「品質」が大事だと。品質では他社との差別化を図り、①過酷な耐久テストの実施 ②他社よりワンランク上の品質基準 ③目に見えない頑丈な作りに一番力をいれて開発していきます(その結果、現在欧米では「建機のベンツ」と評されるとか!)。 また、技術課にユーザーの生の声が直に伝わるような体制をつくり、次の日には即改善対応できる早さも、競合他社にはない強みの一つだそうです。
・上記の内容以外に、2社には「社員教育への取組み」という共通キーワードがありました。これはまたの次の機会に・・・
・最後に・・・先日の総会終了後に開催された「グッドカンパニー大賞受賞記念講演」で、クリーン・テクノロジーの西澤社長、マコーの松原社長からお聞きしたお話と、今回の日精樹脂工業さん・竹内製作所さんのお話には幾つかの「共通キーワード」がありました。ここに経営力・企業力UPのヒミツが隠されているような気がします。(このヒミツに出会えるのは、参加された会員さんだけ!)今回の工場見学会については、NAZEのHPにアップし ておりますので、ぜひご覧下さい!
地域連携コーディネーター 岸本 洋子
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※初の県外企業見学会でしたので、今までとは違った多くの気づきもあり、刺激的な事業でした。事務局としての反省点もいくつかありますが、岸本コーディネーターが入念な準備と事前打合せを行ったうえでの企画でしたので、参加された皆様にとっては体力もかなり消耗しましたが、企業経営の参考となるヒントを沢山吸収することができたのではないでしょうか。今回見学した両社とも、“高い志と強い信念”を感じました。今回は紙面の都合で書ききれなかった部分も後日ご紹介するそうですので、ぜひ期待してください。待ちきれない方は岸本Coに直接交渉してみてください。NAZEでは、会員の皆様のご希望やニーズに沿った事業を企画実行していきたいと思いますので、ご意見ご要望を事務局までお寄せください。
次回は、7/2号で、鈴木二四雄コーディネーターが担当します。・・・ No22を見る
